ストラスブールで5月15日、マスク着用義務が条例化されました。

期間は限定で、5月15日から6月2日まで。 人が多く集まる朝10時から夜8時までの間、11歳以上の全てのの人が対象となりました。
感染状況によっては、延長の可能性もあるとのこと。
公共交通機関でのマスク着用は、すでにフランス全国で5月11日から義務となり、違反者の罰金は135ユーロです。

外出制限緩和後、多くのパリっ子たちがサンマルタン運河に密集して、祝杯をあげていましたが、ストラスブールの河岸でも同じような光景が見られました。
パリでは、セーヌ川河岸や運河での飲酒が禁止になり、ストラスブールではマスク着用義務の条例が発令されました。
世界遺産地区を含む市内全域が対象となり、違反者に対する罰金が38ユーロと厳しい内容。

「旧市街の河岸に若者のグループがマスクなしで集っているのを見かけ、危惧の念を抱きました。各自の危険に対する自覚と、感染リスクを回避する努力が不可欠です」、ストラスブール市長が市民に呼びかけました。
マスク義務条例の停止

発令から4日後、裁判所では4人の弁護士を含む6人の陪審員の立会いのもと、マスク義務化条例は「個人の移動に際してのプライバシー侵害にあたる」と判断され、停止の運びとなりました。

ロレーヌ地方マスク事情
メッスではストラスブールのような厳しさはなく、マスクで身を守る人、気にしない人、いろいろのようです。マスク無しでは入れないお店が多くあるそう。
私はまだ40分間バスに乗ってメッスに行く勇気がないので、友達からの話とニュースでしか状況がわかりません。

↑「グロウリーみたいにマスクをしよう!」というメッスのポスター。
グロウリーはメッスの伝説上の怪獣。市民から愛されている存在です。
3月中旬に日本からフランスに戻った翌日、誰もマスクをしていない中、マスクをマフラーで覆い隠し、列車でメッスに到着しました。アルザス・ロレーヌで感染爆発が起こっていた頃でした。
迎えにきてくれた知人は、「マスクなんて全然効果がない」言っていました。
「マスクは感染防止には全く効果がない」と言い続けていた政府が4月以降マスクを勧め始め、人々の意識が変わっていきました。「『効果がない』と言っていたのは、国民に行き渡るマスクが無かったからでは?」という意見もあるよう。

図書館に勤務するヴェロニックは、メッス近郊の小さな町にお住まい。外出制限緩和の数日前から、小学校でマスクを配るボランティアをしていました。
フランスの市役所では、50回洗える布マスクを無償で配っています。
申請はインターネットから。後日、予約時間がメールで通知されます。
前年度の納税書類(居住地証明のため)、身分証明証と受取書を持って行くと、家族や近所の人達の分も受け取ることができる仕組み。健康上の理由で市役所まで行けない場合は、郵送も可能。
フランスらしく合理的。電話による申し込みがなかなか繋がらないのもフランス的。
登録済みの病弱な高齢者には、優先的に郵送されたそうです。
メッスの図書館 本の借り方
図書館での本の貸し借りも効率的に生まれ変わりました。
インターネット予約し、受付で受け取れます。
フランスの感染状況 5月25日

フランス国内の新規感染者 +365人 死亡者 +79人
感染者合計 182,637人 ●144,974人.・・・感染確認者
●37,663人・・・老人ホームでの死亡者: (PCR検査を受けていない為、感染未確認)
・死亡者合計26,368人
・人口 69,990,000人
・死亡率 15.53%
・退院者合計 65,766人
・快復率 :36.01%
パリの感染状況
・感染者合計 54,024人
・死亡者合計 6,918人
・退院者合計 23,505人
グラン・テスト地域(アルザス・ロレーヌとシャンパーニュ地方)
・感染者合計 23,152人
・死亡者合計 3,368人
・退院者合計 10,256人

フランスの感染者数は2通り公表されていて、日本の新聞に掲載されているのは少ない方の数。
症状が出て老人ホームで亡くなった人達は、検査を受けていないため、感染が未確認。3万7千人以上の人達が、人工呼吸機なしで亡くなったとは・・・。
今でも、フランス国内の新規感染者は毎日300人以上。
日本で非常事態が解除され、アメリカでも閉鎖解除と経済再開。世界と閉ざされた国境は、今後どうなるのでしょう。これからますます難しい状況が起こり得る中、世界が分離ではなく協力で繋がりますように。
最後はヴェロニックお勧めの、バーバラの歌をどうぞ。♬

ロレーヌ地方はサクランボの季節になりました。ヴェロニックの家のお庭です。
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