
数日前に5万2千人の陽性者が出たフランスは、世界5位、ヨーロッパで一番感染者の多い国になりました。ロシアを抜きそうな勢いで増加しています。今日の感染者総合計は120万人を超えました。
今日の世界の陽性者数


・感染者合計 ・24時間以内の感染者確認 | PCRテスト陽性率 | 調査中の集団感染 |
・死亡者の合計 ・内、入院中の死亡者 ・24時間以内の死亡者 | ・1週間内の新規入院者 ・内 集中治療室の入院数 | 感染の深刻な県 (全101県中) |
フランスは毎週、月曜日と火曜日に検査数が減流傾向があり、昨日27日の新規感染者は33,417人。
フランスの陽性者数は検査の多さによるところもあるようで、過去7日間の検査数は164万2357件、希望者は全てすぐに受けることができます。3月4月の検査数は1日に3万件。その頃に今のような検査体制があったなら、どのような数字が出ていたのでしょう。


過去1週間の10万人当たりの陽性率は383人に増加。
昨日までのデータを見ると死亡率は低く、全体の2・8〜4%。。フランス全土が封鎖されていた3月4月は18%でした。
ところが昨日の死亡者は780人に急増。 現在、集中治療室は90%が埋まっています。

数字ではフランスが欧州一ですが、現在一番大変なのはベルギー。感染者数の順位では世界で23位でも、入院者数か春の第一波のピーク時と同じ状況に達し、世界一深刻です。
地続きの欧州。ベルギーと国境を接するリールでの感染症状による医療SOSの発せられた数がパリについで多い。

感染症、医療従事者のデモ、パリの一部の地域での治安悪化、イスラム諸国のフランス製品ボイコット、ガザ地区でマクロン大統領の肖像画が焼かれる事件など、気持ちが沈むニュースばかりです。

今夜の8時にマクロン大統領のテレビ会見があり、新しい措置が発表がされます。 私たちのこの秋・冬の運命はどうなるのでしょうか・・・。
夜間外出禁止令がより徹底されるのでしょうか。21時からの外出禁止が、17時か19時に変更されるのか。加えて週末は完全に外出禁止になるのか。あるいは、地域ごとに完全封鎖が行われるのでしょうか。

私の暮らすロレーヌ地方は今のところは外出禁止の対象になっていません、それも時間の問題なのでしょう。夏の間、メッスの街の中心では多くの人が集っていました。フランス人はあまり感染を恐れていないように見えました。この地方は観光客が少ないので、そんなことも関係しているのかもしれません。

今日、郵便受けに公衆衛生局から6枚組のマスクが届いていました。
今まで数回、隣村の役所から封筒に入れられたマスクが直接職員の人たちの手で郵便受けに届けられました。パリの衛生局から直接届いたのは初めてのことで驚きました。それほの状況なのでしょう・・・。
フランス人は彫りが深い顔立ちのせいで、マスクをすると鼻が痛くなるそう。バスの運転手はマスクをしているけど鼻を出しているのが気になります。
使ったことはまだないけど、フランスの無料配布マスクはこの半年でだいぶ進化したよう。コーヒーフィルターの紙みたいな生地の不思議な立体マスクを始め。いろんな形のものが届きました。今日届いたものは、あごまで深く覆えるように縦に長く作られています。
3月中旬の時点で政府は、「マスクをしても感染予防にはならない」と主張していたけど、半年でここまで状況は変わってしまい、そのことに全然驚いていない自分に驚いています。

イギリスでは、「感染リスクが非常に高い」地区では、屋内、屋外を問わず同居家族以外に会うことが禁じられ、違反すれば罰則が伴うのだそう。衝撃を受けました。

これからやってくる厳しい冬。更に厳しくなっていくであろう行動制限。
フランスの多くの街ではクリスマス。マーケットも中止になりました。希望を持って明るく生きていくのが難しく感じます。それでも屋根のある家で眠れて食べるものがある。感謝して謙虚に生きることが今は大切なのかもしれないとふと思いました。
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