フランス語学留学inトゥールNo.6★パン屋さんとイワシのタルティーヌ♬

2005年 4月6日 Le 6 avril 2005, à Tours 

1・Boulangerie トゥールのパン屋さん

ずっと和食党で、焼き魚と炊き立てご飯に味噌汁という食事が最高だと思っていたので、初めて外国で暮らすことになった時は食生活が気がかりでした。

 

トゥールの旧市街のパン屋さんに入ると、パンが黄金色に輝いていました。

 

カウンターの向こうに並ぶパンの種類の多さに圧倒され、唯一、名前を知っているバゲットを買いました。

色々な形や大きさのパンが無造作に並ぶ様子に興味を引かれ、お店の人にパンの名前を聞いてみました。


一番細長いのは「フィセル」、麦の穂の形をしたのは「エピ」。
バゲットに似ているけど少しずんぐりしているのは「フルート」。

焼き色といい形といい芸術的。
さすがパンの国、フランス。

丸くて大きな「カンパーニュ」は、1kgのライ麦粉と精白していない小麦粉で作るのだそう。


材料は、麦の粉、水と小麦粉だけで作った天然の酵母、海の塩と水のみ。
本物は材料がシンプル。

「カンパーニュ」を切り分けてくれるというので、少し購入。

こちらは、ハシバミの実と干しぶどうのカンパーニュ。
いろいろなカンパーニュがあります。

 

おすすめの食べ方を聞いてみると、「ラ・ロッシェル風のタルティーヌ」というのを教えてくれました。

「タルティーヌ」は、スライスしてジャムを塗ったパンのことで、塩味の具をのせたオープンサンドも「タルティーヌ」と呼ばれるそう。

 

作り方は簡単。

1 薄めに切ったパンに、塩入りのバターを塗り、

2 薄切りにしたキュウリとトマトを交互にのせ、

3 新鮮なサーディン(小さなイワシ)を乗せ、

4 チャイブ(細ねぎのようなハーブ)を散らし、

5 最後に塩と黒胡椒を振りかけます。

 

おいしそう!

塩は天然のもの、胡椒はひきたてが最高です。

フランスでは海面の塩の結晶を集めた「fleur de sel フルール・ド・セル(塩の華)」が最高の塩で、食卓で使われます。

 

ラ・ロッシェルは大西洋に面する漁港。

昔は重要な港町として栄え、14〜15世紀の港の塔が今も残っています。
現在はマリンリゾートとして人気。

 

フランス一長いロワール川と大西洋の恵みのおかげで、ロワール地方は魚料理が豊富。

フランス中のパンについて書かれた本に、「ラ・ロッシェルの港風タルティーヌ」のレシピがありました。


材料のサーディンは、「生の新鮮なイワシ」と書かれています。

イギリスに住んでいた頃にいろんな国の人に「日本では生の魚をたべるの?」聞かれ、日本の刺身文化は世界でも珍しいのだと知りました。

そんなこともあり、
フランスの海辺の地方で新鮮な魚が生で食べられると知り、親近感を感じました。

フランス語では魚介類のことを「海の果物」と言います。食に対して好奇心旺盛はフランスらしい表現だと思いました。

 

パン屋さんで教えてもらった「イワシのタルティーヌ」を作るため、トゥールの「Galeries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット)」というデパートに行ってきました。


1階にスーパー「Monoprix(モノプリ)」が入っていて、庶民的なものから質の高い食品まで揃っていました。

「塩の華」と、昔ながらの製法で作れれたバターを購入。

緑でABと記されているのは、無農薬の材料から作られた商品の認定マークです。

フランスでは無塩バターが一般的。

ホームステイ先の冷蔵庫の野菜を使わせてもらって、イワシはオイルサーディンの缶詰で代用して作りました。

黒胡椒がきいて、おいしかったです。


ホームステイ先で魚を日本のように焼かせてもらうのは、煙や臭いのことを考えると難しそうだけど、魚の豊富な地方に住んでいるので今後の食生活が楽しみです。♬

今日の勉強♬

水曜日の午後はサンドラという女の先生と、会話や聞き取りの授業でした。

 

「単語の意味を調べるときは、母国語の辞書より仏仏辞典を使う方が単語力が伸びる」とのアドバイスがありました。

仏仏辞典を読むのは楽しい。


人気ブログランキング

追記 2020年9月3日木曜日 晴れ時々曇り 19℃ Le 3 septembre 2020 ,à Hayes

日本の粗食と味噌造り ♬

日本人には思いつかないような着想の詰まったフランスの料理の本はどれも個性に溢れていて楽しく、私のフランス語の読書はほとんど料理や食に関するものばかりです・・・。

最近は味噌料理の本も出ていて、フランス人らしい自由な発想が面白い。


伝統的な調味料や、発酵食品、日本にはない農産物など、フランスの食材や食文化は興味深く、渡仏以来、様々な本補参考に、昔から伝わる道具を使って料理をしてきました。フランス人にフランス料理を絶賛されるのは嬉しい。

アルザス地方の発酵食品「シュークルート」は、
キャベツを塩漬けにして、発酵させたもので、日本の白菜漬けに匂いが似ています。

シュークルート専用の壺に一目惚れして、
直接生産者から買い求め、自家製味噌を作るようになって6年になります。

手作りな暮らしをするのが私の理想で、毎年10〜20キロ分を仕込むので、
キッチンの片隅に壺がどんどん増えました。

今一番古いのは五年もの。

違う年に造った味噌を合わせ味噌にして、毎日味噌汁を欠かさない生活をしています。お味噌のある暮らしは、フランスではこの上ない贅沢。トゥールで麹を作ってくれている日本人の方のおかげです。

きょうも読んでくださり、ありがとうございます
ブログランキングに参加しました。
↓クリックの応援してくださると、とても嬉しいです。


人気ブログランキング

フランス留学★トゥール滞在記♬ 過去の記事

商店再開 5月のストラスブール

Le 18 mai 2020

フランスはみるみる日が長くなり、夜8時半を過ぎても昼間のように太陽がさんさんと降り注ぐようになりました。今朝も好い天気。前庭で巨大に育ったタンポポの茎につがいの小鳥がやってきました。

Andlau アンドロー村

アルザス地方、バ・ラン県、アンドロー

ストラスブブールから車で30分程のところにある、アンドローという小さな村に行ったことがあります。ぶどう畑に囲まれ、川のせせらぎと鳥のさえずりしか聞こえない、時の止まったような場所でした。

数年前の今頃訪れました。

同じアルザス地方でも、コルマールを県都とするオ・ラン県とは雰囲気が異なり、北部のバ・ラン県(県都はストラスブール)は一層ドイツ色が濃いように見受けました。

アルザス料理

スフレンハイムという街で焼かれた伝統的な陶器を使って作る、肉とジャガイモのオーブン重ね煮込み「ベッコフ」が有名です。

まだ各家庭にオーブンが無かった時代の話。村に一軒あるパン屋さんでパンが焼き終わる時刻になると、村人たちが各家庭の「ベッコフ」を持ち寄る習慣がありました。、パンを焼き終わった後の大きな釜の余熱を利用して、一晩かけて村人たちの「ベッコフ」が一緒に調理されていました。 古くからの人々が助け合って生きる「団結」の文化は今も受け継がれているよう。

軽く食事をしたいときに人気なのが「タルト・フランベ」。長方形に薄く伸ばしたパン生地に生クリームのソース、ベーコンとタマネギのみじん切りを乗せ、300度の釜で2、3分焼きます。出来立ては香ばしく、家庭でもよく作られます。

★こちら

 から、アルザスの広大な景色をご覧いただけます。模擬フランス旅行をどうぞ。♪

https://www.paysdebarr.fr/fr

Strasbourg ストラスブールの旧市街

プティット・フランス

ストラスブールはライン川の支流イル川に臨む歴史のある街。
中世の木造家屋が数多く保存されている旧市街は、世界文化遺産に登録されています。ドイツとフランスの狭間で独特の生活文化や食文化、職人技が発展しました。

街中で時折見かける「ヴァン・ステュブ」と呼ばれる店は、アルザス風庶民の食事処といったところでしょうか。アルザスの郷土食が出されます。

かつて革なめし職人や粉屋、漁師たちの地区だった「プティット フランス」は、白壁に黒光りする梁が特徴の建物が立ち並ぶ、散策の楽しい所。お菓子屋さんには、アーモンド入りのパン菓子「クグロフ」や数種類のスパイスが入った伝統菓子「パン・デピス」、粗塩をまぶして焼かれた「ブレッツェル」が並んでいます。

街の中心の本屋さん

5月11日の外出制限の緩和から1週間以上経ちました。


商店や産地直送の生鮮食料品を売る屋外市場が再開され、
公共交通機関は、75%が再開されました。

国鉄の駅の入り口では月曜日と火曜日には10万枚のマスクが無償で配られ、消毒液の機械も設置されました。列車の運行は、4、5週間後に100%の回復を目指しています。

全く新しい規則に従い、慎重にウイルスとの共存生活が始まりました。初めてのことに政府も試行錯誤をしているようです。日々状況が変わり、細かい条例や新しい試みが生まれています。

現在もウイルスが蔓延している「赤ゾーン」に分類されているアルザス地方では、緑地や公園はまだ閉鎖中。


レストラン、カフェ、バーは、6月上旬に再開する可能性があるとのことです。まだはっきり分かっていません。映画館や劇場、大きな美術館や博物館の再開は、当分先になりそうです。様子を見ながら慎重に検討するとのことです。

フランス全開の感染状況 5月19日

放送「フランス・ブルー」のサイトより
5月19日のフランス国内の感染情報

バ・ラン県(県都 ストラスブール)の状況 5月18日

●現在の入院者数: 648人(内58人が集中治療室)

●退院者合計: 2055人(前日の9人増)●死亡者601人(前日の3人増)

●老人ホームでの死亡者の合計446人(5月15日現在)

政府が「マスクの正しい使用法」を指導

スペイン風邪が流行った第一次大戦の頃、フランス人はマスクをしていたようですが、以後フランスの人々の間にはマスク文化が全くありませんでした。

保健衛生省が国民に使用法を説明した図が出ています。

慣れていないので、使い方がわからない人が多い様子。「鼻と口を覆いましょう」と説明書きがあります。

先日近所に配達にやってきた人もマスクを着用していましたが、口を覆っているのに、鼻が全部出ていてびっくりしました。

外出制限の緩和初日のストラスブール

2ヶ月ぶりに外出が自由になった5月11日のストラスブールの街の模様が、フランスの民放局「TF1」のニュースで放映されました。

大聖堂の前で6年前から演奏をしている音楽家の活動再開や、街の小さなアイスクリーム屋さん、散策する人々の穏やかな笑顔が印象に残りました。

今週の絵本♪

この絵本を開くと、ブレッツェルを焼きたくなります。アルザスの伝統料理の本に載っていたレシピを参考にしました。自家製は格別ですね。

今日も良い1日をお過ごしください。では、また。♬

いちごの季節★La saison des fraises

今朝の気温は6度。

今年の春は寒く、5月中旬になっても羽毛のコートやマフラー、暖房が欠かせません。来週は更に寒くなるそう。

昨日、メッスの自然食品屋さんで待望の初イチゴを見つけました。

フランスの5月はイチゴの季節。露地栽培なので、中まで真っ赤に熟しています。

フランスの地方に住んでから、いちご好きになりました。

寒冷な春のせいか、今年の自然栽培のイチゴは高値です。

毎年必ず作るのルバーブとイチゴの「春のジャム」。今年は諦めます。

マフラーも手袋も必要にない春らしい暖かさが早くやってくるといいなあ。

引っ越して来た年には、庭にこんなカボチャも植えました。

フランス語ではcitrouilleスィトルイユと呼ばれています。

お店で売られているものは当たり外れがあるけれど、自家栽培したものは実がホクホク。程よい甘みが美味。

何の味付けもせず、鋳鉄鍋にごく少量の水を入れて、弱火でゆっくり蒸し煮にするだけで、素朴だけど最高のご馳走になります。

これは、以前に住んでいた自宅の庭に咲いた花です。

花が咲くと、いろんな虫たちやミツバチたちがやって来て、

鳥や猫たちも集まって来て、どんどん賑やかになっていく。

雨上がりの植物たちは、喜んでいるように見える。

今よりもっともっと世界中に自然が戻るといいな。

とうもろこしを収穫★La récorte du maïs

日本より持ち帰った、北海道の在来種のとうもろこしの種を蒔くこと3ヶ月、ゆっくり育って2メートルを超えました。

日本から持ち帰った「自然菜園 耕さず草を生やして共育ち」という本を参考にして育てました。

長い間使われていなかった土地なので、土の中に大きな石がゴロゴロあったり草がぼうぼうだったので、土作りに数週間がかかりました。

ちょっとやせっぽちだけど、とうもろこしを収穫できました。感激!

二十日大根も種から育てました。

フランスでは、月の満ち欠けに合わせた園芸術があります。それぞれの作物が良く育つのに好都合な日がカレンダーに記された本が出ています。本に書いてある通りにしてみたら、どれもよく育ちました。

二十日大根は栽培が簡単で、収穫も早くできると書かれていましたが、うちの菜園では1ヶ月以上かかりました。

ピリッと辛くて、すりおろすと日本の大根おろしに近い味がしました。日本から大切に持ち帰った3年熟成醤油をかけて、ご飯のお供にしたところ最高でした。

長い間恋しかった日本の味が心底嬉しかったです。

Mon potager des fines herbes

ラベンダーやローズマリー、オレガノなどのハーブ類は土地のものだけあって、よく育ちます。

色とりどりの花たちも長い間楽しませてくれて、晩秋になってもうちの庭だけはまだ真夏の雰囲気がたっぷりでした。

この年の春から夏にかけて、殆どのの時間を庭で過ごしていました。仕事も読書も食事も何もかも、庭でしました。

これは、私のオリジナル・レシピの一つ、ブロッコリーの「タルト・フランベ」です。

引っ越ししてから何よりも大きく変化したのは食生活です。2011年3月の事故以来、食べ物や暮らし方について長い間考えてきたことを少しずつ実行に移していきました。

2005年にフランスに渡ってから、いろいろな地方の料理やお菓子づくりの研究をし、虜になりました。自分なりアレンジができるようになると、周りのみんなが喜んでくれました。毎日の料理がとても楽しかったので、そんな食生活を辞めてしまうのは惜しいと思えて、なかなか踏み切れずにいました。

福島の原発事故以来、日本の伝統的な食事の素晴らしさや日本の保存食に目覚めました。一汁一菜の質素な食生活をフランスでしてみたい願望が日に日に大きくなりました。日本の昔ながらの食事は、体だけではなく心にも良いように思え、砂糖や油脂、乳製品をたっぷり使う料理は控えようと決心しました。

2年ぐらいかけて徐々に食生活を変えていきましたが、引っ越しを機に、大胆に食生活を変化させました。

今は、昔ながらの穀物中心の食生活をしています。一汁一菜の和食中心ですが、パンも時々焼きます。

パンは自家製。天然酵母で長時間、自然発酵させて作っています。

フランスはパンの国だけあって、蕎麦。小麦、ライ麦、エポートル麦、カラス麦、穀物の種類が豊富。古代種の小麦もあります。無農薬で栽培されたものは格別で、良い水と天然の粗塩があれば、味わい深いパンが出来上がります。

一番よく焼くのは、無精白の小麦粉を500g使った大きな田舎パン。

精白されていない小麦粉は、こねてもグルテンと呼ばれる粘着物質が形成されないので、膨らみ方が少ない。硬くて、中身がぎっしり詰まった食べ応えのあるパンになります。

フランスでも普通のパンやさんで売られている「全粒粉パン」には、大抵半分ぐらいは精白された白い小麦粉が入っています。そうしないと固すぎて、商品として成り立たないのでしょう。

昔ながらの栄養豊富なパンが食べたい時は、自家製に限ります。

パン作りは奥が深く、同じ材料と同じ製法で作っても、気温と湿度によって生地の膨らみや、表面に入れた切り込みの開き方が変わるのが興味深いです。

フランス北部の冬は極寒のため、膨らみ方がゆっくり。生地の発酵させるためのの温度管理に工夫が必要です。いろんな方法を試してみました。

うちの場合は、パン生地を入れたボールを、35度のお湯を入れた鋳鉄鍋に入れ、ぬれ布巾をかけて蓋をし、35度に温めたオーブンの中に入れて10時間くらい発酵させています。

3月に入り少し温かくなってくると、パンがどんどんうまく膨らむようになります。それは気温の変化によるものだけではなく、春になると空気中の天然酵母の数が増えるからです。

最近はパスタもうどんも全部、うちで作るようになりました。

自家製はなんでもおいしく、作るのが楽しいです。これも自然栽培で小麦を育ててくれるロレーヌやアルザスのお百姓さんのおかげです。