Le 18 mai 2020
フランスはみるみる日が長くなり、夜8時半を過ぎても昼間のように太陽がさんさんと降り注ぐようになりました。今朝も好い天気。前庭で巨大に育ったタンポポの茎につがいの小鳥がやってきました。
Andlau アンドロー村

ストラスブブールから車で30分程のところにある、アンドローという小さな村に行ったことがあります。ぶどう畑に囲まれ、川のせせらぎと鳥のさえずりしか聞こえない、時の止まったような場所でした。

同じアルザス地方でも、コルマールを県都とするオ・ラン県とは雰囲気が異なり、北部のバ・ラン県(県都はストラスブール)は一層ドイツ色が濃いように見受けました。
アルザス料理

スフレンハイムという街で焼かれた伝統的な陶器を使って作る、肉とジャガイモのオーブン重ね煮込み「ベッコフ」が有名です。
まだ各家庭にオーブンが無かった時代の話。村に一軒あるパン屋さんでパンが焼き終わる時刻になると、村人たちが各家庭の「ベッコフ」を持ち寄る習慣がありました。、パンを焼き終わった後の大きな釜の余熱を利用して、一晩かけて村人たちの「ベッコフ」が一緒に調理されていました。 古くからの人々が助け合って生きる「団結」の文化は今も受け継がれているよう。
軽く食事をしたいときに人気なのが「タルト・フランベ」。長方形に薄く伸ばしたパン生地に生クリームのソース、ベーコンとタマネギのみじん切りを乗せ、300度の釜で2、3分焼きます。出来立ては香ばしく、家庭でもよく作られます。
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Strasbourg ストラスブールの旧市街

ストラスブールはライン川の支流イル川に臨む歴史のある街。
中世の木造家屋が数多く保存されている旧市街は、世界文化遺産に登録されています。ドイツとフランスの狭間で独特の生活文化や食文化、職人技が発展しました。
街中で時折見かける「ヴァン・ステュブ」と呼ばれる店は、アルザス風庶民の食事処といったところでしょうか。アルザスの郷土食が出されます。

かつて革なめし職人や粉屋、漁師たちの地区だった「プティット フランス」は、白壁に黒光りする梁が特徴の建物が立ち並ぶ、散策の楽しい所。お菓子屋さんには、アーモンド入りのパン菓子「クグロフ」や数種類のスパイスが入った伝統菓子「パン・デピス」、粗塩をまぶして焼かれた「ブレッツェル」が並んでいます。

5月11日の外出制限の緩和から1週間以上経ちました。
商店や産地直送の生鮮食料品を売る屋外市場が再開され、
公共交通機関は、75%が再開されました。
国鉄の駅の入り口では月曜日と火曜日には10万枚のマスクが無償で配られ、消毒液の機械も設置されました。列車の運行は、4、5週間後に100%の回復を目指しています。
全く新しい規則に従い、慎重にウイルスとの共存生活が始まりました。初めてのことに政府も試行錯誤をしているようです。日々状況が変わり、細かい条例や新しい試みが生まれています。
現在もウイルスが蔓延している「赤ゾーン」に分類されているアルザス地方では、緑地や公園はまだ閉鎖中。
レストラン、カフェ、バーは、6月上旬に再開する可能性があるとのことです。まだはっきり分かっていません。映画館や劇場、大きな美術館や博物館の再開は、当分先になりそうです。様子を見ながら慎重に検討するとのことです。
フランス全開の感染状況 5月19日

5月19日のフランス国内の感染情報
バ・ラン県(県都 ストラスブール)の状況 5月18日
●現在の入院者数: 648人(内58人が集中治療室)
●退院者合計: 2055人(前日の9人増)●死亡者601人(前日の3人増)
●老人ホームでの死亡者の合計446人(5月15日現在)
政府が「マスクの正しい使用法」を指導

スペイン風邪が流行った第一次大戦の頃、フランス人はマスクをしていたようですが、以後フランスの人々の間にはマスク文化が全くありませんでした。
保健衛生省が国民に使用法を説明した図が出ています。
慣れていないので、使い方がわからない人が多い様子。「鼻と口を覆いましょう」と説明書きがあります。
先日近所に配達にやってきた人もマスクを着用していましたが、口を覆っているのに、鼻が全部出ていてびっくりしました。
外出制限の緩和初日のストラスブール
2ヶ月ぶりに外出が自由になった5月11日のストラスブールの街の模様が、フランスの民放局「TF1」のニュースで放映されました。
大聖堂の前で6年前から演奏をしている音楽家の活動再開や、街の小さなアイスクリーム屋さん、散策する人々の穏やかな笑顔が印象に残りました。
今週の絵本♪

この絵本を開くと、ブレッツェルを焼きたくなります。アルザスの伝統料理の本に載っていたレシピを参考にしました。自家製は格別ですね。
今日も良い1日をお過ごしください。では、また。♬