2005年4月4日 その4 Le 5 avril 2005, à Tours

クラスメートとの昼食後、
校長のエルベさんの案内で、他の新入生たち十数人とトゥールの街を観光しました。
1・トゥールはどんな街?
フランス中部に位置し、温暖な気候に恵まれ、「フランスの庭」と称される、「アンドル・デ・ロワール地方」の古都トゥール。
ルイ11世の時代には首都が置かれ、現在ではロワール川流域の古城巡りの拠点として知られています。

フランス最長のロワール川の中流にのぞみ、中世には、宗教と学術の中心でした。
バルザックの生地でもあります。
パリの南西225kmに位置し、パリからは特急で50分ほど。人口は約13万人。
トゥールのある地方は「トゥレーヌ」と呼ばれ、
丘陵の織りなす起伏のある地形が続いています
ロワール川の支流であるシェール川、アンドル川、ビエンヌ川が、
この地方の景観を独特な美しいものにしているのだそうです。
白アスパラガス、マッシュルームなどが栽培され、ブドウ畑の続く小ささ村々では、古くからヤギのチーズが造られ、パリに出荷されて来ました。
古くから川の流域に商工業が発達し、現在はワインや農産物のの集散地であり、出版、家具、薬品などの産業が盛んです。
トゥールの名前の由来は、ローマ時代住んでいた「トゥロネス」という部族から来ているのだそう。
2 街の中心★プリュムロー広場

プリュムロー広場
ジャン・ジョレス広場が新しい市街地の中心なのに対し、
プリュムロー広場は歴史ある古い街の中心。
市民に愛され、訪れる旅人を引きつける魅力が詰まっています。

百年戦争の頃、「オルレアンの少女」
ジャンヌ・ダルクが軍隊を率いてこの広場を通ったそう。
15世紀の木骨作りの家々に囲まれ、
洒落たカフェやレストラン、アイスクリーヌ屋にクレープ屋、テイクアウトのお店が軒を連ねています。
広場の真ん中には、たくさんのテーブルと椅子が並べられ、
夏時間の間は夜遅くまで賑わうのだそう。

建物の2階より上は、住居になっています。
アパートとして貸し出しているので、空きがあれば住むことができます。
築500年以上経っているので、床が傾いていて住み心地には少々難があるのだそう・・・。
3 トゥールの歴史的地区
プリュムロー広場のある旧市街は、全て歩行者専用になっていて、
石畳の路地にに沿って、古い趣のある街並みが続いています。
カード専門店、絵本専門店、ワインショップ、画廊・・・。
個性あふれる商店がキラキラしていて、
フランスに来たばかりの私には全てが目新しく、
眺めているだけで楽しい。
街並みも人々も、今まで滞在したことのある
イタリアともフランスとも異なった文化のが感じられる。

トゥールには、大変良いチャコレート専門店があるのだそう。
今後、学校帰りに散策するのが楽しみです。
4 サン・ジュリアン修道院
10世紀から16世紀にかけて、ベネディクト修道会の建物がいくつも建てられました。

その中でも、トゥールの「サン・ジュリアン教会」は重要な歴史的建造物。

一般公開はされていませんが、トゥール市のホームページで内部の写真を見ることができます。

教会は、ロワール川にかかるウィルソン橋に続く大通り、rue National(ナショナル通り)に面しています。
地図をどうぞ。♬
★サンジュリアン教会
サイト file:///Users/chihiro/Downloads/Laissez-vous%20conter%20l’%C3%A9glise%20Saint%20Julien%20de%20Tours.pdf
住所 20,rue Nationale 37000 Tours
教会の近くには、
修道院の共同寝室として使われていた建物があり、
現在「職人文化の美術館」になっています。
フランスには「徒弟制度」というものがあり、
職人になるには親方につい一定期間の修行をします。
見習い工たちの優れた作品が集められ、この美術館に展示されています。
修道院の集会所とワイン貯蔵庫も見学できます。
職人文化美術館 le musée du compagnonnage サイト https://www.museecompagnonnage.fr/le-compagnonnage/histoire
住所 8,rue Nationale 37000 Tours
5 サン・ガシアン大聖堂
サン・ガシアン大聖堂は、1170年から1547年にかけて作られた、高さ70メートルのゴシック様式の壮大な建物です。
聖堂内では、18世紀のステンドグラスや16世紀のパイプオルガン、12世紀の象牙の聖ひつを見ることができます。
大聖堂のサイト https://www.paroisse-cathedrale-tours.fr/
住所 Place de la Cathèdrale, 37000 Tours
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追記 2020年8月27日 Le 27 août 2020 ,à Hayes
【メッスのサン・ジャック広場】
先週まで40度近い猛暑でしたが、急に秋の気配。
気温がだいぶ下がり、肌寒くなってきました。
私が現在暮らしているロレーヌ地方の県都はメッス。
ここにも、トゥールのプリュムロー広場のようにレストランやカフェの集る広場があります。
「サン・ジャック広場」は、日本語にすると「帆立貝広場」。♬

サン=テティエンヌ大聖堂。
メッスの人たちがこよなく愛する「サン・テティエンヌ大聖堂」に近く、夏はテラス席に集う人たちで賑わい、冬はクリスマス・マーケットで華やかになります。
フランス留学 トゥール滞在記 ♬ 過去の記事